もくじ

『母の浮気』水谷愛さんの漫画で、家族思いだった母親には、浮気相手がいたのではないか――…という、

一見ドロドロ系の漫画のように思えますが、実は、切ない“恋”のお話で、

 

女性なら母親側からの視点と、娘側からの視点で読める漫画です。

 

       

 

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『母の浮気』4巻 ネタバレ

 

秘密の電話

 

二人はお互い結婚して、家庭を持ち、けれども仕事ばかりで家庭を顧みない夫を持つ京子。

 

妻が早くに他界してしまって、幼い息子と途方に暮れるいさお。二人の関係は、互いの家庭が上手くいっていないときに再燃します。

 

京子もいさおもお互いに子育ての孤独に追い詰められていました。

 

そして秘密に電話でのやり取りをするようになります。

 

「直接会わない」

 

「子育ての相談をしているだけ」

 

それが暗黙のルール。

 

しかし、その「秘密の電話」が二人にとって救いになっていました。

 

会いたい

 

伊織はその話を圭に聞いた時、

 

「それは現実逃避なんじゃない」と言います。

 

更には、

 

圭の父親いさおは奥さんが亡くなっているのだから、次に行ってもいいわけじゃないか、言います。

 

けれども、母には父がいて母は、電話するにも悩んだろうし、

 

圭の父親は母の優しさにに甘えてきたのではないか?――と。

 

しかしそれに対して、圭はそうかもしれないと言い、

 

伊織は母、京子が「父に会いたい」と言ってきたことがあったと聞かされます!

 

『母の浮気』4巻 感想

 

「浮気」というよりは「癒し」に近いような…。

 

ただ、話を聞いてくれるだけで、気持ちを立て直すことができるっていうなら、それで構わないのではないかと思うのですが…。

 

最近じゃ、“子育ての孤独”に追い詰めれて、虐待に走ってしまったりするケースも多々ありますし、どっかで、ガス抜きしないと――と。

 

伊織が気持ちの上で、かなりぐらついています。

 

母親の浮気!許せないわッ!軽蔑する!――けれども母親を擁護することも言ってるんですよね。

 

いくつになっても、親と子。

 

特に母親を一人の人間としてみたり、ましてや、一女性としてみることに、かなりの抵抗があるのかもしれませんが。

 

“母性本能”とか“母性愛”の固定観念は、未だに強いということなのか――…。

 

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