キリエさんの漫画、『4分間のマリーゴールド』は、手を重ねた人の「死の運命」が視える救命士が、最愛の義姉の「死の運命」を視てしまい、残された365日を一瞬一秒を大切に思いながら過ごす、感動的な愛の物語です。

 

        

 

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【『4分間のマリーゴールド』3巻 ネタバレ・あらすじ】

 

「籍は今すぐじゃなくていいと思う」と沙羅に言われます。

 

けれどもみことには、沙羅の言葉にしない声が聞こえるようでした。

 

みことの先の人生を考えて、“残らないように”――と沙羅が考えているのだと。

 

家で、ビールを飲みながらレン兄は二人に、墓参りに行って、親父に報告しろと言います。

 

亡くなった父親は、自分が亡くなるときに、みことのことを心配していたというのです。

 

この家で一人になって、寂しがるのではないか、と案じていたようです。

 

「孤独を怖がるな」

 

親父からのはなむけの言葉だと、レン兄は言いました。

 

夜も更け、縁側でみことは沙羅に

 

「やっぱり、すぐに籍を入れよう」と言います。

 

「みて」

 

沙羅がみことに手を差し出します。

 

みことが現実を見ずに、孤独になってしまうのが怖いと言うのです。

 

「孤独を怖がるな」

 

父親からのはなむけの言葉はみことの“背中を押してくれる”言葉でした。

 

みことは沙羅の手に手を重ね合わせます――…。

 

【『4分間のマリーゴールド』3巻 ネタバレ・感想】

 

沙羅の気持ちも痛いほどによくわかるような気がします。

 

残された人を思って、“先逝く”人が負担になってしまわないようにしたい…。

 

そして、みことが抱えている恐怖。

 

姉を、恋人を失う孤独。

 

結婚すれば、妻をも失ってしまうことになるわけですから…。

 

けれども、失うことを恐れて、愛することをしないなんて、ないのではないでしょうか?

 

極論、何をどうしたって、生きているものは死ぬのだから、愛する人と共にいられるなら、その時間を大切にするしかないのではないかと思います。

 

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