『恋愛アナグラム』山ちゃん ネタバレ・感想 無料試し読み【山ちゃんのトラウマ】
『恋愛アナグラム』は「きみが心に棲みついた」で有名な、
天堂きりんさんのラブストーリーの漫画です。
心理描写がとても繊細に描かれている、心にじんわりときて、何度でも読み返したくなるような、そんな漫画です。
以下、ネタバレになるので、先に読むなら
検索窓に『恋愛アナグラム』と入れてください
【『恋愛アナグラム』ネタバレ・感想】
『恋愛アナグラム』の登場人物は、“トラウマ”があって、
小月が初めに付き合うようになった、“山ちゃん”にも、子供の頃のトラウマがあります。
山ちゃんは、製薬会社の営業マンで、奥さんがいます。
営業用の顔と裏の顔を使い分けています。
小月は、つき合い始めの頃、こんなにギャップがあるのか――と驚いたほどでしたが、
不愛想で、見ていなさそうで、実は、小月のことをよく見て気配りしています。
小月がバーの客に触られまくっていたのに、腹を立てていて、
しかもそのことを、小月に
「利用されんな」と言うと、小月は
「信用していないからいいんだ」
「ママも、山ちゃんのことも」
山ちゃん、ドキリとしたようでしたね。そして、自分が
バーのママと同系列に見られていることに、ムカッときたかも…。
小月が風邪で熱を出した時も、見舞いに行って、
「こないで」と言われたとき、
小月は山ちゃんが来てくれてもちろん嬉しかったんだろうけれど、このまま、“本気”で好きになる“怖さ”があったんだろうけれど、何といっても、山ちゃんには奥さんがいるわけで…。
けれども、
「こないで」と言われた山ちゃんの方が、傷ついたのかもしれません。
それは、山ちゃんが、子供の頃に父親に会いに行って、
「ここはお前の来るところじゃない」と拒否されたことを思い出させました。
父親に、感情のままに行動することを、戒められたためなのか、大人になった山ちゃんは、感情を表に出さない不愛想で、冷たい感じに見えます。
それにしても、山ちゃんの父親は、本当に、酷いことを言います。
「――感情のままに動いていたら、とうの昔に、殺していた――」なんて!
子供に向かって、なんて酷いことを言うのでしょう!
“(*`ε´*)ノ彡☆バンバン!!
これは、トラウマになっても仕方がないでしょう。
お互いが、予防線を張っているかのような付き合い方の
小月と山ちゃん。
小月は、期待しない、誰もあてにしない生き方をしようとしていましたが、それは、山ちゃんにも同じことが言えるのかもしれません。
けれども、そういう生き方はとても難しいから、
二人は一線を越えたのかもしれません…。
『恋愛アナグラム』は、「まんが王国」で無料試し読みできます。
興味のある方は、ぜひ、読んでみてください。
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