『恋愛アナグラム』ネタバレ・感想 あらすじ無料試し読み【トラウマを克服して辿り着く恋】
『恋愛アナグラム』は「きみが心に棲みついた」で有名な、
天堂きりんさんのラブストーリーの漫画です。
心理描写がとても繊細に描かれている、心にじんわりときて、何度でも読み返したくなるような、そんな漫画です。
以下、ネタバレになるので、先に読むなら
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【『恋愛アナグラム』あらすじ】
あたし 利用されたって平気だよ――
夜の町で働く小月(さつき)は、いまだ母親に捨てられた
トラウマを乗り越えられずにいた。そんな彼女が
恋に落ちたのは“家庭を持った店の客”。
その恋の苦しさに押しつぶされそうな彼女を支えていたのは
元・男娼の“もうひとりの彼”。
愛することをおそれる小月の恋の行方は…?
心の機微をていねいに描いたラブストーリー。
引用元/まんが王国
【『恋愛アナグラム』ネタバレ・感想】
主人公の小月(さつき)は、子供の頃、母親に
「家族の中で、誰が一番好き?」という、質問をします。
当然、母親は「みんな好き」と答えます。
けれども、両親の離婚で、母親が連れて行ったのは、弟でした。
それが、小月の“トラウマ”になってしまったんです。
子供らしい、無邪気な質問と、本来は出るはずのなかった答え。
その答えが、“弟”を連れて行くという形で出されてしまった…。
子供の頃のトラウマって、一見、他愛のないように見えて、意外と根深く残っていることってありますよね。
小月も、そのトラウマのため、人との関わりがうまくいかない。まして、恋愛となると、よけいに、
一線、距離を置いてしまうように見えます。
やっぱり、根底にあるのは、“傷つきたくない”
「山ちゃんもママも信用していない」だから、
「利用されたって平気」と言いながら、その言葉とは真逆に思っているように思えます。
心のどこかに壁を作って、何とか、自分を守ろうとしている感じがよくわかります。
天堂きりんさんの絵柄のせいなのか、小月の目線が、
物事を斜に見ているように見えて、それが印象に残ります。
何というか、ちょっと、自暴自棄になっているような風でもあり、
傍観して“傷つかないように”自衛しているのかな――?とも見て取れます。
その小月の目が、真っ直ぐに相手を見つめた時、トラウマを超えて、何かが見えるように思えます。
【『アナグラム』とは?】
「アナグラム」とは「言葉の綴りの順番を変えて別の語や文を作る遊び」(『広辞苑 第六版P.68より引用』)
ああ、なるほどーと思いました。
確かに『恋愛アナグラム』――というか、恋愛って同じ繰り返しのようにも見えます。
けれど、どこか、ほんのちょっとしたきっかけで、相手との関係が良くなったり、別れたりって、あるように思えます。
そういうことを、確かに、『恋愛アナグラム』では、言っているのかもと思いました。
『恋愛アナグラム』は、「まんが王国」で無料試し読みできます。
興味のある方は、ぜひ、読んでみてください。
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