『人間回収車』漫画ネタバレ・感想 無料試し読み【地獄を見る‼】
泉道亜紀・作『人間回収車』は、『ちゃおデラックス』および『ちゃおデラックスホラー』でシリーズ化している、オムニバス型式のホラー漫画です。
「こちらは人間回収車です。ご不要になった人間はいらっしゃいませんか?」
どこからともなく現れる黒ずくめの軽トラに、まるで廃品回収のごとく、不要になった人間を回収していくというブラックな漫画です。
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【『人間回収車』ネタバレ・あらすじ】
柿沢伊織は学校でイジメに合っていました。
なぜ自分がターゲットになっているのか分かりません。おそらくは、誰でもよかったのでと思っています。
先生や家族にも相談することはできません。
伊織が一人でお弁当を食べていると、いじめグループの女子が伊織の弁当を地面にぶちまけ、落ちた弁当を食べろと髪の毛を掴んで、無理やり食べさせようとします。
伊織が一人泣いていると、『人間回収車』が現れます。
伊織はもし、あのいじめグループの人たちを“回収”できたら――こんな毎日から抜け出し、普通の学校生活を送ることができるかもしれない、と思います。
伊織の誕生日が近づいて来ていました。
その日は、家族そろって誕生日を祝ってくれるのです。
嬉しそうな、母親の顔を見て、伊織は自分がイジメにあっていることは、とても言えないと思いました。
学校で、またいじめグループに伊織は囲まれていました。
「なぜイジメるのか」と言う伊織に、
「うざい」「キモイ」と言い、伊織の髪を切るのです。
伊織がもう、耐えられないと思っていると、『人間回収車』が現れます。
伊織は、いじめグループを回収してもらうつもりで、『人間回収車』を止めますが、
「自分が嫌なことをされたからって、自分も同じことをしていいのか――」と迷います。
それなら、いっそ――!
「私を回収してください!」
そう叫ぶと『人間回収車』に乗り込みます。
しかし、伊織は「不用品」ではなかったため、回収されませんでした。
伊織には、伊織を必要としている両親がいました。
しかし伊織は、イジメのある地獄のような毎日にはもう、耐えられない!と泣き叫びます。
そんな伊織に対して、『人間回収車』の運転手は両親に話すように言います。
それでも回収されることを望む伊織に運転手は、本当の地獄を垣間見させます。
本当の地獄を見た伊織は――…‼
【『人間回収車』ネタバレ・感想】
伊織は優しい子なんだろうな…と思いました。
本当は、『人間回収車』にいじめグループを回収してもらうつもりでしたが、「自分が同じイジメをしていいのか…?」と迷い、それならいっそ、自分がこの世界からいなくなった方がいい――!と思ってしまったんですよね。
現実逃避なんだけれど、人を傷つけるよりは――…思ったのでしょう。
その伊織に対して、『人間回収車』の運転手は、
「自分を愛し、心から必要とする人間がいるにもかかわらず、回収されたいなんて、理解できない」と言います。
何だか、比喩を込めているようなセリフだな、と思います。
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