バイト先のコンビニで、いつもタバコを二個買うヤクザに恋をしてしまう女子大生の、恋物語です。

 

住む世界が違うと分かっていても、惹かれてしまう、女子大生のどうすることもできないレンアイの『潜熱』を細やかに描いた野田彩子さんの作品です。

 

       

 

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【『潜熱』ネタバレ・あらすじ】

 

あなたの過去も、傷も、孤独も愛したい。 蒲生田の「襲撃」により心も身体も傷つけられた瑠璃。

 

それでも逆瀬川を想う気持ちだけは、親友のトモから涙ながらに止められても、抑えることができなかった。

 

そんな中、すべての事情を知った逆瀬川の元妻が、瑠璃を強引に連れ出し…? 

 

誰からも祝福されることのない、二人の関係。情熱と、情念と、情欲の恋物語ーー完結。

 

     引用元/まんが王国

 

【『潜熱』ネタバレ・感想】

 

瑠璃は、蒲生田が逆瀬川に復讐をするのではないかと思い、瑠璃は蒲生田の働くキャバクラに体験入店します。

 

そして、蒲生田に逆瀬川に何もしないでくれと頼むのですが、逆に脅され

 

「選ばれたからって!見下して――!」と瑠璃に馬乗りになり、髪にライターで火を点け殴りました。

 

逆瀬川が助けに来て、瑠璃をホテルに連れて行きます。

 

一人、ホテルを出た瑠璃はトモの家に行きます。

 

トモに逆瀬川との関係を止められますが、

 

諦めるのも、忘れるのも「嫌」と言い、

 

「私は、あの人を選んだ」と確信します。

 

逆瀬川も、日和佐に瑠璃との関係を潮時と止められますが、

 

「瑠璃さんは、肚ァ据わってると思うんだよな」と言うのです。

 

二人の事情を知った逆瀬川の元妻と瑠璃は会いますが、瑠璃の想いは、より、強固なものになっていました。

 

逆瀬川と瑠璃は旅行に出かけ、初めて体を重ねます。

 

朝、大広間で食事をとっていると、逆瀬川の浴衣の隙間から見えた刺青に、子供を連れた母親が引き離します。

 

ヤクザ家業はやめるといっても、やめられるものでもなく、ずっとこのままだと言う逆瀬川に

 

「逆瀬川さんんがヤクザだから好きなわけでも、ヤクザをやめたらもっと好きになるわけでもありません」

 

瑠璃はそう言い切りました。

 

しかし、帰りの飛行場で逆瀬川は蒲生田にナイフで腹を刺されてしまいます。

 

そしてそのナイフは瑠璃にも向けられ――!

 

二人の関係が、二人の周りの人たちをも巻き込んでしまいました。

 

それでも、瑠璃は、逆瀬川を選びましたね。

 

確かに、逆瀬川の言うように、

 

「瑠璃さんは、肚ァ据わってる」ということなのでしょう。

 

大人しくて、友人のトモに守られているタイプだった瑠璃が、周りから反対され、周りの関係を断ち切ってでも逆瀬川を選んだ――…瑠璃の中の『潜熱』はもう、『潜熱』とは言えないものに昇華されたように思います。

 

やっぱり、真実(ほんとう)も恋をすると、人は成長するんですね(*´∇`*)

 

何だか、すぐにでもドラマ化、映画化されそうな漫画だなあと思いました。

 

『潜熱』はタイトルの『潜熱』の通り、まるでこもっていた熱が別のカタチに変化していくような、恋の話です。

 

瑠璃のどうすることもできない想いに、共感したり、せつなくなったりします。

 

興味のある方読んでみてください

 

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