『新・ダンボールで育った少女』ネタバレ・感想【新たな地獄の始まり】
『新・ダンボールで育った少女』は真田魔里子さんの、とてもショッキングな漫画です。
お子さんをお持ちの方や、これから出産という方は、とても不快に感じられるかもしれませんので、おススメできません。
大丈夫そうな方だけ、まずは無料試し読みをしてみてください。
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【『新・ダンボールで育った少女』ネタバレ・感想】
冷泉の子育てはペット以下
冷泉の指をキュッと握ったことから、冷泉は“158番”をどういった好奇心なのか、育てることにします。
ほんの気まぐれだったのかもしれません。
その証拠に、これが果たして、“育てる”という範疇に入るのかというと、そうじゃないと思います。
犬や猫だって(あまり、こういう比喩は好みじゃないんですけど)
こんな育て方はしないと思います。
“158番”(希)が泣くと「うるさい」と注射を打ち、ミルクを飲んで吐くと叩き、寝るところはもちろん、ダンボールの中です。
ペットシートで用を足させます。
人間扱いなんてしていません。
冷泉にとっては、“158番”は生きていようが、死んでしまおうが、全然構わないということなんでしょう。
ほとんど、実験材料のような扱いで、「大きくなったら可愛くない」とご飯を制限して、食べさせません。
そして、話しかけられるとうるさいから――と、言葉を教えないのです。
これって、人間として、一番根幹にあたるところだと思います。
言葉を話せるかどうかって、とても大事だと思います。
冷泉にしてみれば、“158番”にコミュニケーション能力なんて必要ないと思っているのでしょうから、言葉を覚えさせませんよね。
第一、“158番”を外に出すなんて、自分の犯罪が暴露されてしまうことですから。
“地獄”からの逃亡
“158番”は、冷泉の恐怖による支配から、ようやく、脱出できる日が来ます。
今までは、どうしても開けられなかったドアが、冷泉が来客の時、鍵を変えるのを忘れたため、逃亡することができました。
助けを求め、遂に、冷泉の犯行も発覚し、警察に捕まります。
“158番”は養護施設に行くことになり、名前も“希”となります。
けれども、その養護施設もまた、希にとって、安住の地ではありませんでした。
『新・ダンボールで育った少女』はとても悲惨な漫画なので、読めそうだな、というか、
興味のある方は読んでみてください。
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