キリエさんの漫画、『4分間のマリーゴールド』は、手を重ねた人の「死の運命」が視える救命士が、最愛の義姉の「死の運命」を視てしまい、残された365日を一瞬一秒を大切に思いながら過ごす、感動的な愛の物語です。

 

        

 

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【『4分間のマリーゴールド』1巻 ネタバレ・あらすじ】

 

救命士1年目の花巻みことは、警備員の兄・廉(レン)、高校生の弟・藍、そして画家の姉・沙羅と暮らしています。

 

父一人子一人だったみことが9歳の時に、父親が3人の子連れの女性と再婚して、兄弟たちと家族になりました。

 

(犬のしろも+家族です)

 

父親は再婚後亡くなってしまい、母親はフリーカメラマンなので留守がちでした。

 

みことは血の繋がりがない姉・沙羅に恋心を抱いていました。

 

みことは新米の救急救命士です。

 

死と隣り合わせの仕事ですが、みことには特殊な“能力”がありました。

 

それは、相手と手を合わせると、その相手の「死の運命」が視えてしまうというものでした。

 

手を重ねた人の最期の姿が視えてしまうのです。

 

「死の運命」が視えてしまうとその相手は、どんなに手を尽くしても助かりませんでした。

 

沙羅の26歳の誕生日に、みことは沙羅の好きな“マリーゴールド”の花を買って帰ります。

 

その日は、みんなが家族になった記念日でもありました。

 

家の庭で、兄弟たちが花火をする様子を視ながらみことは、その“絵”を目に焼き付けておきたい――と、切に願いました。

 

マリーゴールドの花を庭に植えようか、と言うみことに沙羅は

 

「1年中咲くマリーゴールドより、1年に一度のみことの花束のほうが、いい。」と答えます。

 

縁側でうたた寝する沙羅の手に、みことは手を重ねました――…。

 

そこでみことの視た“運命”とは――…!

 

【『4分間のマリーゴールド』1巻 ネタバレ・感想】

 

とても人生を感じるお話です。

 

怒涛のような、過酷な運命――というのではなく、誰でもが経験するであろう“大切な人の死”と“別れ”について考えてしまいます。

 

淡々と、染み入るように心の中に入ってくる切なさを感じます。

 

どうすることもできませんからね…。

 

この世に“生”を受けた以上、その先には絶対“死”があります。

 

みことは救急救命士なので、人の死に接することが多いだけに、「死の運命」を視てしまうと、やりきれなさや無力感があると思います。

 

だからこそ、みことが大切な人を失ってしまう前に、どうするべきか、と葛藤するところに何か答えがあるような気がするんですよね…。

 

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