樹生ナトさんの漫画『マインドアビス―精神科医沖名皐月のカルテー』は、奇妙な症例ばかりに関心を持ち、警察にも協力を依頼されるという、「現代の魔女」とあだ名を持つ異端の精神科臨床医・沖名皐月。

 

その美貌と秘密めいた怪しい魅力を持った沖名皐月が視る、現代人の心の闇の幻想と真実とは――…。

 

       

 

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【『マインドアビス―精神科医沖名皐月のカルテー』

 2話 吐砂  ネタバレ・あらすじ】

 

「部屋で砂を吐いている女」は輝の母親でした――!

 

実は、吐いているのではなく、“吸っていた”のではないか、ということがわかります。

 

砂=粉状のもの

 

つまり、覚せい剤を吸引していたのではないか、ということです。

 

そして、輝の症状も圭蔵によって、無理やり覚せい剤を打たれ薬漬けにされてしまったために見える症状だというのです。

 

皐月は催眠療法で、輝を外へと誘導します。

 

輝は幼い頃、母親に手を引かれ商店街を歩いています。

 

「また、ぶたれないかな」と心配する輝に、母親は「厄介ごとで、匿ってもらっているから帰ってこない」と言いました。

 

輝はラーメン屋に行き、つかの間、母親と親子の時間を過ごしました。

 

皐月は輝に「お母さん」と呼びかけるように言いました。

 

輝は部屋の隅に座り、「お母さん」と呼びかけます。

 

すると、砂を吐く女は輝の方に向き直り――!

 

【『マインドアビス―精神科医沖名皐月のカルテー』

 2話 吐砂  ネタバレ・感想】

 

向き直った母親の姿がヤバかったですね~!

 

けれども、その表情は、みるみるうちに変わっていきました。

 

輝の心理が、色々と複雑でした。

 

母親に対する拒絶感や、見たくないもの、「母親のようにはなりたくない」という思いがあって、物事が逆に見えるとか…。

 

けれども、母親を求めている気持ちもあって…。

 

矛盾した心が表れていました。

 

事件も皐月の活躍で解決できました。

 

ラストで、ランジェリーに白衣を羽織った皐月が、本に埋め尽くされた部屋で見ていたものは何なのでしょう?

 

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